プログラムの趣旨
速成プログラムは、国際機関、政府、企業などで国際紛争解決、国際交渉にあたる人材を養成します。そのために必要な能力・資格は、①語学力、②国際問題に関する専門知識、③修士号です。本プログラムは、早い学年から集中的にそうした能力と資格を修得する機会を提供します。学部3年+大学院2年(または1年)の計5年間(または4年間)で、学士に加え、修士の学位を取得することを支援します。
プログラムの対象者
3年次早期卒業による大学院法学政治学専攻への進学を目指し、進学後、次のいずれかのプログラムに在籍することを希望する学生を対象とします。
- グローバル異分野共創プログラム(KIMAP)
- ダブルディグリー・プログラム(エセックス大学) ※派遣先追加予定
- エコノリーガル大学院プログラム(ELS-M)
※ただし、必ずしも早期卒業や大学院進学を必須とはしておらず、関心のある方の積極的な登録を歓迎します。
本プログラム登録生に対する優遇措置
変更の可能性がありますので、毎年度の登録時の資料を参照してください。また、(3)(4)については応募時に対象科目を紹介します。
(1)サマースクール(Kobe SALAD)等、法学部の国際教育プログラムへの優先登録
(2)模擬仲裁・模擬調停等の国際コンペティション参加プロジェクトへの優先登録
(3)国際交流等に関係する教員の 3・4 年次演習、応用法律、応用研究、法解釈基礎、社会分析基礎などへの優先登録
(4)国際交流等に関係する教員の外国書講読への優先登録、2 年次履修の事前許可
(5)エコノリーガル・スタディーズの海外派遣選考時に積極的に考慮
(6)3年次内部進学入試合格者は早期卒業の認定基準を緩和
登録受付
応募、登録受付は毎年度5-6月頃にお知らせします。
プログラム履修生からのメッセージ
小林美智さん
右から4番目が小林さんです。
神戸大学法学部3年次卒業
法学研究科博士課程前期課程+エセックス大学大学院政治学部修士課程 ダブルディグリープログラム
プログラムに登録しようと思った理由
将来国際機関で働きたいと思っており、そのために海外の大学院で学びたいと思っていたところ、時間的・金銭的に負担の少ない枠組みで留学できるプログラムだったため登録しました。
履修して良かったこと、学部時代の関心・履修科目
授業への優先登録、早期卒業時のGPA緩和があることが分かっていたため、その点で大きな心配なく履修予定を組むことができました。学部時代は、国際政治、国際法に関連する授業を多く取っていました。英語開講科目は英語で文献を読んだり、レポートを書いたりする練習になったので、取ってよかったと思います。また、自主研究の授業も、卒論の代わりとして大学院に繋がる研究ができたので取ってよかったと感じます。
大学院での経験=DDPによる留学や研究内容
神戸大学の修士2年前期までに、エセックス大学と奨学金の獲得、研究に取り組みました。留学後は、紛争解決の授業や、発展的な統計の授業を受講しました。修論は、「保護する責任」と安全保障理事会の関係について、定量的な手法を使って分析しました。神戸大学の学部・大学院で、国際政治や手法について学び、研究を進めていたおかげで、研究が一層充実したものになったと思います。