概要

法学部案内 神戸大学法学部の特長

特長1 質量ともに充実した教員

1. 国内外で活躍する教授陣による全国屈指の教育体制

神戸大学法学部の最大の特長は、国内外で活躍する教授陣による全国屈指の教員体制です。総数50名を超える教員は、各専門分野を代表する研究者で、国内はもちろん国際的においても活躍し ています。神戸大学法学部では、教員1 人あたり入学定員約3 名という全国トップレベルの「教員と学生の距離の近さ」を活かして、幅広い分野において、最先端の研究に基づく授業を少人数で受けることができます。卒業後の進路としては、金融・保険や官公庁を初めとする就職以外に、法科大学院に進学し、法曹(裁判官、検察官、弁護士)を目指すこともできます。神戸大学法学部の多くの卒 業生は、法曹界はもちろん、国内外を問わず様々な分野において活躍しています。

 神戸大学法学部では、学生一人ひとりが、高度な法律学・政治学の内容を正確に身に付けることができるように、基礎科目から応用科目まで、多くの科目において他大学に例を見ないほど充実した少人数教育を実施しています。なかでも、すべての学年の学生に提供されている「演習(ゼミ)」では、学生自らが自らの関心にあった研究分野を選択し、同じ関心を持つ仲間とともに、教員との対話を重ねて、内容をより深く理解するととともに、説得力の議論の仕方などを学ぶことができます。

研究を語る1

安藤 馨 准教授

法哲学。東京大学法学部卒業、同大学院法学政治学研究科修士課程修了。同研究科助手、助教、特任研究員を経て、2010年・神戸大学大学院法学研究科准教授。

 私の研究分野は法哲学です。法について哲学的に考察すればそれは文字通り法哲学と呼ばれるわけですが、私自身は「法とはどのようなものであるか」を扱う法概念論、「法はどのようなものであるべきか」を扱う法価値論(ないし正義論)、「(法的・道徳的にいって)ある行為を為す『べき』であるとはどういうことか」を扱うメタ規範論(ないしメタ倫理学)といった分野に関心を持っており、特に分析哲学と呼ばれる哲学的方法を用いてこうした問題について考えています。またこれに関連して、イギリスの古典的法哲学についても研究しています。私のこれまでの研究では、法や政治制度は社会の諸個人の幸福の総計を最大化するものであるべきだと主張する「功利主義」と呼ばれる理論を正義論として擁護してきました(拙著『統治と功利』勁草書房・2007)。また法概念論については法とは被治者に対する命令の体系であると主張する「法命令説」と呼ばれる理論を擁護してきました。現在の私はこれらの理論を組み合わせることで「法に従う義務はあるか」とか「道徳を法によって強制することは道徳的に正しいか」といった法哲学の古典的問題の解明に取り組み始めているところです。これには道徳哲学や宗教哲学といった他の応用哲学のみならず、存在論や認識論や行為論といった哲学分野の知見をも総動員して取り組まなければなりませんが、それこそが法哲学研究の難しさであり、醍醐味でもあります。

2. 多彩な教育プログラム

 神戸大学法学部では、国内外で活躍する教授陣による全国屈指の法律学・政治学の教育以外に、学生の皆さんの将来の可能性を広げるための多彩なプログラムを用意しています。例えば、経済学部との連携で開講されている法経連携専門教育プログラムでは、法律学・経済学両方の知識と発想を身に付けることができます。

 さらに近年、神戸大学法学部では、急速化に進行するグローバル社会で活躍できる人材を育成するために、学生の皆さんの「国際力」の向上に力を入れています。専任の外国人教員による授業のほか、国際的に著名な専門家を招いての特別授業や講演などを数多く開催しています。学生の皆さんの海外法律事務所(マレーシア、台湾)でのインターンシップや留学に関しては、EUIJ関西・EUエキスパート人材育成プログラムやASEAN Plus教育プログラムで全面的にサポートしています。海外インターンシップや留学には、1年生から参加することができます。また、神戸大学法学部では、世界15か国から100名を超える留学生が学んでおり、海外に行かなくても、留学生との交流を通じて「国際力」を高めることができます。

研究を語る2

前田 健 准教授

知的財産法。東京大学理学部卒業、東京大学修士(理学)、東京大学法科大学院修了。司法修習生、東京大学法学政治学研究科助教を経て、2011 年より神戸大学法学研究科准教授。

 私の専門は知的財産法です。知的財産法は、発明や著作物、商標といった「知的財産」を保護する法律です。創作活動を奨励したり、商売に対する信用を維持発展させることができるためには、知的財産権という権利を創ってそれを保護することが必要であると言われています。作り上げた知的な創作物や築き上げた信用を、誰でも自由に利用できるとなると、コストをかけてそのような活動を行うインセンティブを失ってしまうからです。もし知的財産権がないと、社会にとって必要なそれらの活動が行われなくなってしまいます。

 ただ、かといって知的財産をただ保護すれば問題が解決するわけではありません。知的な創作物は利用者に利用されて初めてその価値を発揮するといえますし、近代物理学の祖であるニュートンは「私が遠くを見渡せたのだとしたら、それは巨人の肩の上に乗っていたからだ」と語ったと言われるように、そもそも知的な創作活動は、過去の膨大な知的創作物を下敷きにして発展していくものです。創作活動の保護とその成果の活用との間の適切なバランスをとる必要があります。しかも、情報通信技術など科学技術の急速な発展、取引環境の劇的な変化によって、知的財産法を取り巻く状況は大きく変わってきています。既存の法学にとどまらず、幅広い視野と教養が問題の解決にはかかせません。それだけに大変に取り組みがいのあるテーマだと思います。

特長2 多様な教育手法・多彩なカリキュラム

Ⅰ 多様な進路目標に対応

 神戸大学法学部を目指される皆さんのなかには、将来、法曹となって活躍することを目指している方も多いでしょう。本学の法学教育のレベルの高さについては定評があるところであり、数多くの卒業生が法曹界で活躍しており、過去3 年間の法科大学院進学者は97人に及んでいます。しかし、卒業生の活躍は法曹界にとどまらず、様々な分野に及んでいます。

 神戸大学法学部では、学生の多様な進路目標に応じた法学・政治学教育を提供するために、3つのコース(司法コース、企業・行政コース、政治・国際コース)を設けています。まず1年生及び2年生の段階において、法学・政治学の各分野の基礎的な演習・講義を幅広く提供し、自分の適性を発見してもらい、3年生のときにコースを選択してもらいます。各コースで履修すべき科目については、それぞれの進路志望に応じて必要十分なものとなるように配慮しています。

3つのコースの概要

司法コース

(将来の進路)
法曹(法科大学院の既修者コース進学)

(履修スタイル)
基本的な法律科目を中心に履修


企業・行政コース

(将来の進路)
国家公務員や地方公務員、または企業

(履修スタイル)
基本的な法律科目を中心に、基礎法・国際法・政治・国際関係の科目を幅広く履修


政治・国際コース

(将来の進路)
国際公務員、外交官、ジャーナリスト、政治家、民間の企業やNGO / NPO、または大学院や法科大学院未修者コース

(履修スタイル)
政治・国際関係科目を中心に、法律科目・基礎法・国際法については幅広く履修

Ⅱ 講義と少人数授業の連携

 神戸大学法学部では、比較的多人数を対象とした講義形式の授業が内容に工夫を凝らし開講されるほか、その発展・補充等を目的とした少人数の演習形式の授業が非常に充実しています

1 講義による専門科目

 講義形式の授業が行われる科目は、大きく法律科目と政治学科目に分かれます。法律科目は、さらに、実際に社会で行われている法を対象としたいわゆる実定法科目と、実定法の理解の深化に不可欠な基礎法科目とよばれる科目におおまかに分けることができます。

 まず、実定法科目、基礎法科目、政治学科目を担当している教員に、それぞれの科目・授業の特徴を語ってもらいます。

(1)実定法科目(民法の場合)

窪田充見 教授

民法、特に、不法行為法と家族法を中心に研究を行っており、各種の立法や法改正の作業にも携わっている。

 民法の授業は1年生の後期の民法Ⅰから始まります。民法Ⅴまでの5科目を2年半で学ぶことになりますから、ずいぶん多いですね。民法のルールには、契約や損害賠償、家族や相続といった日常に関連することが少なくあ りませんが、ずいぶん複雑な問題もあります。また、学生諸君にとってはまだ身近に体験していないことも多いでしょう。私の授業では、できるだけ学生諸君にとっても理解できる具体例を前提に、基本となる概念がどんなものなのか、どうしてこのようなルールがあるのか、それについてどんな議論があるのかということを説明していきます。わかりやすい授業を心がけているつもりですが、さて学生諸君はどう受け止めてくれていることでしょう。

T・Yさん

 民法は私法の一般法、つまり日常生活の基本的なルールを定めた法律です。窪田先生の講義は、身近で分かりやすい具体例を交えて行われるので、とても理解しやすく初学者から専門的に学びたい学生まで非常にお勧めです。

(2)基礎法科目(法史学の場合)

瀧澤栄治 教授

専門はローマ法で契約法を中心に研究、またビザンツ法源も研究テーマに。訳書として『ローマ債権法講義』、『ローマ法の歴史』(共訳)など。

 私が担当している授業の科目名は「西洋法史」です。明治時代に日本は西洋法を輸入しました。その西洋の法はどのような歴史の中で生成、展開していったのでしょうか。これが西洋法史の研究課題です。でも、皆さんが私の授業に出席されると、少しびっくりするかもしれません。皆さんは授業で古代ローマの法律について学ぶことになるからです。どうしてローマなのか。「哲学はギリシャ、法学はローマ」だからです。実は西洋の法もローマ法を基にしているのです。もっと根本に遡れば、なぜ大学に法学部があるのでしょうか。なぜ法に従事することを職業とする専門家が存在するのでしょうか。学問としての法律学、プロフェッショナルとしての法律家の存在は、古代ローマにその源があります。

 さて、講義では「十二表法」が制定された紀元前450年頃から、「ローマ法大全」と呼ばれることになる法典が編纂された紀元後6世紀までを扱っています。最初は民事訴訟手続きから始まります。そして契約法(お金の貸し借り、土地の売買に関する法など)を中心にしながら、家族制度、相続といったテーマも取り上げています。

 基礎法学は、広い視野からじっくりと法とは何かを語ります。またいろいろな角度から法を見渡します。基礎法の授業を受けて、是非、法の知恵を身につけて下さい。

K・S さん

 ローマ法は近代法のベースとなっているもので、これを学ぶことは日本の法律をより深く理解することにつながります。欧米では、法律を学ぶ者にとって必須科目にされるほど重要な科目でもあります。瀧澤先生は、やさしく、ユーモアあふれる先生です。神大法学部の西洋法史は、ローマ法を日本最高の先生に教わることのできるすばらしい授業です。

(3)政治学科目

大西 裕 教授

行政学。政治と経済の交互作用を比較政治学的な観点から分析する。韓国高麗大学に客員教授として留学。著書に『韓国経済の政治分析』『アジアの政治経済・入門』(共編著)など。

 神戸大学法学部では政治学に関するカリキュラムも充実しています。国際関係論・政治学・政治過程論などさまざまな科目が開講されています。講義では、選挙やゴミ処理などの身近な政治問題について、政治・外交の歴史について、あるいは日々新聞、テレビで報道される戦争や地球環境問題といった国際問題について、ものの見方や分析の方法を提供します。遠い世界に思われがちな政治の世界が、意外にも日々の生活と似た理屈で動いていることが分かると、新聞の政治・国際面が楽しみになるでしょう。その先にある専門書というさらに躍動的な世界に皆さんを誘えることと思います。

I・M さん

 大西先生の講義の魅力は理解促進の為の様々な工夫がなされていることです。先生が身近な例を挙げ、学生が考えを述べたり、各項目の関連性の説明がなされることで、自然と行政学に関する知識や理論に興味が湧き、有意義な授業となりました。


2 充実した少人数教育

 神戸大学法学部では、すべての年次に少人数科目を提供しています。以下では、各年次の少人数科目の特徴について、4人の教員に紹介してもらいましょう。

初年次セミナー・1 年次演習(法律科目)

小野博司 准教授

専門は、日本法史。東アジアにおける西洋法の継受に関心を持つ。著書に『戦時体制と法学者』(共編著)など。

 1年生の第1・2クォータに開講される初年次セミナー・1年次演習は、大学生活を送る上で必要なルールを知るとともに、法学部において法律学・政治学を学ぶために必要な基本的な考え方や技術を身に付けてもらうことを目的としている授業です。今年度は、最初に著名な法学者の定評ある入門書を通じて、「法とは何か」、「法律家が社会において期待されている役割はどのようなものか」を学んでもらいました。その後、5名程度のグループに分かれて、「権利」や「立憲主義」などの基本的な用語の意味を学術ルールに従って調べてもらい、報告してもらいました。

社会分析基礎(政治)

多湖 淳 教授

国際関係論(安全保障論、対外政策論)。主著に『武力行使の政治学』(千倉書房、2010年)、「国際政治学における計量分析」『オペレーションズ・リサーチ』(2011年)、“When Are Democratic Friends Unreliable?” Journal of Peace Research(2009年)、“An ‘A’ for Effort”British Journal of Political Science(2014年)など。

 2年生対象の少人数授業です。履修学生は幅広い知的関心を持ち、学習意欲が高く、ゆえに常に授業は楽しい知的空間です。昨年度は「政治と情報」をテーマにしました。①政治学方法論の習熟(教科書は、久米郁男『原因を推論 する』有斐閣2013 年)、②専門英語論文の読解を行いました。また、③各人が独自にプロジェクトを作り、データ構築と分析に取り組み、成果物を作成しました。新入生勧誘活動(コンパやビラ配り)の効果を評価するという身近な課題 の分析のほか、政治家のキャリアに応じた選挙活動の違いの解明といった専門的なテーマの提案がありました。このほか、多湖の主管する研究プロジェクトに連関し、日本の政治外交情報発信(いわゆるパブリック・ディプロマシー)の効果を社会科学的にとらえる試みもしました。ぜひ、みなさんも知的生産者になるための初期訓練を受けにいらしてください。

法学部ゼミ幹事会

みなさんゼミとは何か知っていますか?ゼミというのは、自分たちがあるテーマについて問題意識を持って能動的に発言し、議論する授業のことです。私たちゼミ幹事は、そのゼミを活性化させることで、神戸大学を活性化させたいと考えています。そのために、2回生にゼミの内容を紹介して、ゼミ選択に役立ててもらうゼミオリエンテーションや、大阪市立大学・神戸大学・一橋大学の各ゼミ同士で行なわれる三商大ゼミ討論会、お世話になった先生方にお礼をする謝恩会等、神戸大学生の為の企画運営をしています。このような活動に興味のある方は、3回生になった時にゼミ幹事になってみてください。待っています。

3・4 年次演習(法律科目)

山田誠一 教授

民法。2015 年度は、民法Ⅰ(民法総則)、および、民法演習を、2014 年度は、民法Ⅲ(債権各論)、民法演習、および、応用民法を担当。

 私が担当する民法演習では、民法上の重要な分野を年度毎のテーマとします。例えば、2015年度は、金融取引法(預金、振込、貸付、担保、保証、証券化、デリバティブ取引)を、テーマとし2014 年度は契約法(売買、賃貸借、請負、委任、解除、損害賠償)をテーマとしました。そのテーマにそって個別の課題が設けられます。学生 は課題に関する事前に配布された資料を読んで準備をしたうえで出席をすることが求められます。授業は、私から学生に発言を求め、また、学生が自由に質問し意見を述べるという方法で進められます。テーマとした民法上の分野についての理解を深めるとともに、法的な考え方を養い、口頭でのコミュニケーションの力をつけることを目標としています。

3・4 年次演習(政治外交史演習)政治学科目

簑原俊洋 教授

日米関係・政治外交史。主著に『排日移民法と日米関係』(岩波書店)、編著にDecade of the Great War( Brill)、『ハンドブック日本外交史I』(ミネルヴァ書房)など。ハーバード大学、オクスフォード大学、ライデン大学等に客員教授として留学。現在、関西アジア太平洋安全保障フォーラム理事長、日本アメリカ学会評議員、米日財団フェローズ諮問委員などを務める。

  少人数で行う本学部の政治学科目の演習(ゼミ)は、きっと大学生活での一つの支柱となるでしょう。大教室での講義と比べ、教員との距離もぐんと縮みますし、ゼミの様々な課題をこなすにあたって仲間たちと過ごす時間が必然的に多くなるため、<生涯の友人>を得る学生も少なくありません。さらに、多くのゼミではOB/OGたちとの縦のネットワークも存在するため、就職活動において有利となることもしばしばあります。こうした経験から、ゼミに対して強い帰属意識を有す学生・卒業生がいるのは不思議ではありません。私が担当する政治外交史演習のゼミは、「読むこと・話すこと」の重要なスキルを、プレゼンテーションを通じて徹底的に鍛えるゼミです。歴史に重心を置くゼミですが、過去から教訓を得つつ、現在の国際情勢を踏まえた上で、将来の国際政治を考えます。昨年度のテーマは「国家のリーダーシップを考える」というもので、アメリカなどから学びつつ、今の日本には何が必要なのかを一緒に考えました。

特長3 国際的に活躍する人材の育成

1. グローバル人材育成事業

 社会のグローバル化が進展する中で、日本においてもそうした場面で活躍できる人材を養成する必要性が強く自覚されています。国境を超えたビジネスに関する職務に従事する法律家の需要も急速に高まってきました。神戸大学はその人文社会科学系の国際化に向けた取組が高く評価され、文部科学省の資金的な支援を受けてグローバル人材の育成を推進しています。法学部はその中心的な取組部局の1 つです。

 交換留学生として海外の協定大学で学業に取り組む人達には、資金援助も含め充実したサポートが提供されます。現在法学部と協定を結び交換留学を行っている海外の大学には、オーストラリアのシドニー大学ロースクール、スコットランドのダンディー大学ロースクール、フランスのリール第3 大学、ドイツのオスナブリュック大学法学部、ブラジルのリオデジャネイロ州立大学法学部、インドネシア大学法学部、経済法律大学(ベトナム国家大学ホーチミン校)、台湾政治大学法学部などがあります。何れも国際的な高い評価を得ている大学です。今年からアセアン・プラス教育交換プログラムが開始され、アジア諸大学への短期交換留学に対して特別の奨学金が得られるようになりました。

 また、法学部では英語で行われる多くの専門科目(グローバル専門科目)が提供されています。こうした科目の多くは海外の著名大学の研究者や実務家によって提供されます。また、海外の法律事務所で1ヶ月以上にわたるインターンシップに参加するプログラムや、海外の国際模擬仲裁大会に参加するプロジェクトなどの教育活動に対して支援がなされています。こうした教育を受けるには英語などの高度な外国語能力が要求されます。そのために特別クラスが英語外部試験の成績により1年次後期から編成されます。

 神戸大学法学部を選ばれる際には、こうした恵まれたグローバル教育の環境をぜひ参考にしてください。皆さんの「グローバルに活躍したい」という夢を「夢で終わらせない」ために、神戸大学法学部は万全の準備を整えて皆さんの入学を待っています。

海外インターンシップ体験記

 私は、法学部のサポートを受けて、2回生の夏期休業期を利用して、マレーシアの首都クアラルンプールにある国際法律事務所にインターン生として勤務してきました。このインターンに参加しようと思ったきっかけは、当時インドネシア大学に交換留学しており、地理的にも近いし、かつ、国際法律事務所はどのような雰囲気なのかを体験してみたいと思ったからです。実際そこで何をしたかというと、契約書の日英翻訳や、会社のデューデリに同行したり、また、実際の過去の案件の書類を自分の興味のある分野に応じて読ませてもらったりしました。同事務所は多くのインターン生を受け入れており、マレーシアは勿論、中国、ミャンマーなど多様な背景を持つ人と知り合う機会になりました。また、折角マレーシアまで足を伸ばしたからには、周辺地域まで行くのもいいと思います。事前に申告すれば、近隣諸国に行くことも許可されます。友人たちはミャンマーを訪問していました。インターンの最後には英語で自分がインターンで学んだことを報告し合いました。皆其々が和気あいあいとプレゼンできました。私自身、専攻が司法ではなく民間への就職を予定していますが、ここで得たものは多くありました。それは、ミャンマー人、マレーシア人、中国人の友人や、多くの失敗から学ぶ経験、成功から学ぶ経験です。この21世紀、日本だけで完結する企業はほとんどなくなってくると思います。そんな中、多様な人種が渦巻き、アジアの拠点になりつつもある、ここクアラルンプールで学べたことは幸せなことであると思っています。皆さんも、専攻問わず、参加してみてください。

山内秀仁さん
(神戸大学 法学部4年)

2. 豊富な国際留学の機会

学生交換協定を結んでいる海外の大学

大学間協定
  • ピッツバーグ大学(アメリカ)
  • ワシントン大学(アメリカ)
  • クイーンズランド大学(オーストラリア)
  • 西オーストラリア大学(オーストラリア)
  • ロンドン大学東洋アフリカ研究学院(イギリス)
  • オックスフォード・ハートフォードカレッジ(イギリス)
  • パンテオン・アサス(パリ第2)大学(フランス)
  • パリ西ナンテール・ラデファンス(パリ第10)大学(フランス)
  • パリ・ディドロ(第7)大学(フランス)
  • トーリア大学(ドイツ)
  • グラーツ大学(オーストリア)
  • カレル大学(チェコ)
  • ライデン大学(オランダ)
  • ヴェネツィア大学(イタリア)
  • ボローニャ大学(イタリア)
  • ソフィア大学(ブルガリア)
  • ヤゲウォ大学(ポーランド)
  • ソウル国立大学校(韓国)
  • 武漢大学(中国)
  • 清華大学(中国)
  • 上海交通大学(中国)
  • 国立台湾大学(台湾)
  • オタワ大学(カナダ)

部局間協定
  • ダンディー大学(イギリス)
  • ケント大学(イギリス)
  • エセックス大学(イギリス)
  • リエージュ大学(ベルギー)
  • サンルイ大学(ベルギー)
  • リール第3 大学(フランス)
  • リール政治学院(フランス)
  • オスナブリュック大学(ドイツ)
  • ハンブルグ大学(ドイツ)
  • ベルリン経済法科大学(ドイツ)
  • ボッコーニ大学(イタリア)
  • ミラノ大学(イタリア)
  • ヤゲヴォ大学(ポーランド)
  • シドニー大学(オーストラリア)
  • リオデジャネイロ州立大学(ブラジル)
  • カトリック大学(韓国)
  • 成均館大学校(韓国)
  • 全南大学校(韓国)
  • 汕頭大学(中国)
  • 厦門大学(中国)
  • マカオ大学(中国)
  • 蘭州大学(中国)
  • 国立政治大学(台湾)
  • 国立台北大学(台湾)
  • インドネシア大学(インドネシア)
  • 経済法律大学[UEL](ベトナム)
  • マレーシア国立大学(マレーシア)
  • オトゴンテンゲル大学(モンゴル)

*留学先で取得した単位については、本学部の単位として認定されることがあります。

交換留学体験記

 私は、交換留学制度を利用してスコットランドのダンディー大学に一学期間、留学をしました。国際政治学などの授業を通して勉強の楽しさを知ったことをきっかけに、将来、国際的に活躍できる人材になりたいという目標ができま した。そのためのステップとして、留学に挑戦することを決めました。

 ダンディー大学の先生や生徒の質はとても高く、私は彼らが作り出す授業が大好きです。学生は気合たっぷりで授業に臨み、先生も一生懸命教えてくれます。先生からの問いをきっかけに、対話を通して授業が進むこともあります。「もっとこの授業を理解したい」という思いから、勉強のモチベーションを高く保つことができました。そして、学生の学びに対する貪欲な姿勢から、大きな刺激を受けました。

 また留学を通して、「聞く」と「伝える」に真剣に向き合うようになりました。聞き取りが苦手な私には、圧倒されたまま授業を過ごすことがよくあり、英語力に自信を失っていきました。そんな私に力をくれたのは、イタリアからの留学生だったシルビア。お互い英語があまり上手くなかったので、はじめは小さなことでも理解し合うのに時間がかかりました。でも、一生懸命に話す彼女を理解したかったので、私も耳を傾け、妥協せずに伝えました。すると、人と話をすることが楽しくなりました。異国での生活で、言語の壁に苦しんだからこそ「聞く」と「伝える」の大切さに気がつきました。

 留学を終えた今、新たな目標を胸に頑張っています。神戸大学には、私たち学生の可能性を広げてくれるような取り組みがたくさんあります。留学も、その一つです。皆さんもぜひ、それらを存分に活用して、自分の可能性を広げていってください。

藤田このりさん
(神戸大学 法学部3年)
概要