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裁判例を探す


 裁判例は、さまざまな「判例集」に収録されています(法学研究科資料室収蔵判例集一覧)。したがって、探している裁判例がどの判例集の何巻何号何頁に載っているかが分かればいいわけです。

 教科書や『○○判例百選』などに引用されている裁判例は、そこに出典(判例集の名称・巻号頁)が明記されていますから、簡単に見つかります。問題は、教科書や『○○判例百選』に引用されていない裁判例を調べたい場合です。

重要な裁判例を読みたい

 学部生の皆さんは、ある問題に関する裁判例の全てを探すのではなく、重要なものだけを調べるのが普通でしょう。その場合、次のような手順を踏みます。

1. 教科書で調べる。関係しそうなページを見て、そこに引用されている裁判例の出典を探します。この際、講義で指定された教科書以外のものも図書館で見てみましょう。
2. 『○○判例百選』(別冊ジュリスト)・『最高裁 時の判例 ○○編』(ジュリスト増刊)・『○○の基本判例』(別冊法学教室)を参照する(法学研究科資料室所蔵)。一つの判例評釈の中に、関連する他の裁判例も引用されています。
3. 『判例六法』(有斐閣)・『模範六法』(三省堂)を参照する。
4. 『注釈○○』『注解○○』『○○コンメンタール』を参照する。実にいろいろな法に関して刊行されています。神戸大学附属図書館OPACで、検索範囲を「人文・社会科学系」に限定して、「注釈」「注解」「コンメンタール」という語をそれぞれ検索してみてください。
5. 新しい重要裁判例は、『平成○○年度重要判例解説』(ジュリスト増刊)、『私法判例リマークス』(別冊法律時報)、『判例セレクト』(法学教室毎年3月号別冊)、『主要民事判例解説』(判例タイムズ臨時増刊)、『行政事件裁判例索引』で探す。いずれも資料室にあります。

網羅的に調べたい

 最も簡単かつ網羅的な方法は、法学研究科資料室でLEX/DBを使って検索することです。これを使えばどんなに断片的な情報からでも最新の情報が検索できます。使い方は資料室で教えてもらってください。

 このほか、最高裁判所HPに「判例情報」があります。また、『ジュリスト』 『法律時報』 『法学教室』 『法学セミナー』などの雑誌には巻末に新しい重要裁判例の短い紹介があります。

判例集に載っていない裁判例や訴訟記録を読みたい

 判例集に掲載されているのは、毎日出される膨大な量の判決・決定などのごく一部です。判例集に掲載されていない裁判例は、判決(決定)裁判所にて判決(決定)文を閲覧することができます(憲法82条参照)。ただし、その場合は、判決裁判所・判決日が分かっていることが必要ですし、さらには事件番号(「平四(ワ)三四九号」のようなもの)が分かっていれば、先方に余計な手間をかけずに済みます。当事者提出書面のような訴訟記録(「一件書類」)も、一定の条件の下に閲覧することができます(民事訴訟法91・92条、刑事訴訟法53条参照)。

 
 
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